「日本三大花火大会」という言葉を、あなたは何の疑いもなく信じていないだろうか。長岡・大曲・土浦——この3つが"定番"として広く知られているが、実際に1,527人に「あなたが思う日本一〜3位の花火大会はどこか」を聞いてみると、そのうちの一つが圧倒的な差で"格落ち"している事実が浮かび上がった。
本記事では、infoQが実施した1,527名へのWebアンケート調査をもとに、リアルな民意が選んだ花火大会ランキングを徹底解剖する。知名度と実力、そして「行ってみたい」という憧れの実態まで、データで可視化した。

花火大会ランキングTOP10【1,527人・総合集計】
「日本で1位・2位・3位の花火大会」をすべて合算した総合ランキング(N=1,527)。1位は隅田川花火大会(41.5%)、2位は長岡まつり大花火大会(38.6%)と、この2強が他を大きく引き離す結果となった。
| 順位 | 花火大会名 | 合計票数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 隅田川花火大会(東京都) | 634票 | 41.5% |
| 2位 | 長岡まつり大花火大会(新潟県) | 590票 | 38.6% |
| 3位 | 大曲の花火・全国花火競技大会(秋田県) | 357票 | 23.4% |
| 4位 | なにわ淀川花火大会(大阪府) | 134票 | 8.8% |
| 5位 | 土浦全国花火競技大会(茨城県) | 86票 | 5.6% |
| 6位 | 諏訪湖祭花火大会(長野県) | 56票 | 3.7% |
| 7位 | PL花火芸術(大阪府・富田林市) ※2020年より6年連続開催中止・復活未定(2025年時点) |
53票 | 3.5% |
| 8位 | びわ湖大花火大会(滋賀県) | 49票 | 3.2% |
| 9位 | 江戸川区花火大会(東京都) | 39票 | 2.6% |
| 10位 | 長良川花火大会(岐阜県) | 38票 | 2.5% |
※このランキングは「日本一・2番目・3番目の花火大会」への回答を合算して集計しています。1人が最大3票入れているため、割合の合計は100%を超えます。「なし」「わからない」等の回答は除外。
このランキング、実はこんな方法で集計しています。
- 「あなたが思う日本一の花火大会」→ 1票
- 「2番目」→ 1票
- 「3番目」→ 1票
この3つの票を合算したのが今回の総合ランキングです。上位5大会の内訳を見ると、ある"逆転"が起きていることがわかります。
| 花火大会 | 「日本一」と答えた人 | 「2番目」と答えた人 | 「3番目」と答えた人 | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| 隅田川花火大会 | 370人 | 184人 | 80人 | 634人 |
| 長岡まつり大花火大会 | 407人 | 143人 | 40人 | 590人 |
| 大曲の花火 | 191人 | 106人 | 60人 | 357人 |
| なにわ淀川花火大会 | 67人 | 50人 | 17人 | 134人 |
| 土浦全国花火競技大会 | 29人 | 20人 | 37人 | 86人 |
「日本一」と答えた人は長岡が407人でトップ。ところが「2番目」「3番目」まで含めると隅田川が634人で逆転する。つまり、長岡は「花火を深く知る人が選ぶ日本一」、隅田川は「花火に詳しくなくても名前が浮かぶ花火大会」という構図が見えてくる。
1位 隅田川花火大会(東京都)
634票(41.5%)を集めた隅田川花火大会は、1718年(享保3年)から続く日本最古の花火大会のひとつ。毎年7月の最終土曜日に開催され、2会場合わせて約2万発が打ち上げられる。当日の観客数は100万人規模にのぼり、テレビ東京の生中継でも知られる。
- 「江戸時代から行われていた伝統の長さと規模、注目度です」
- 「テレビで中継しているし、その日は浅草は人出がすごくて、近隣のお店は夜はお店を閉めてしまうほどだから」
- 「自分も若い時に行って、物凄く混んでいた思い出の方が強い位なのに。今でも続いてるので、その『一度は見に行きたい』とさせる気持ちが『日本一』というイメージの強さなのかな」
- 「古来から続いた花火大会なので伝統的な花火を見るのが楽しみです」
2位 長岡まつり大花火大会(新潟県)
590票(38.6%)の長岡まつり大花火大会は、毎年8月2・3日に信濃川河川敷で開催。打ち上げ数は約2万発で、全長2kmにわたる超大型スターマイン「フェニックス」が圧巻だ。1945年の長岡空襲犠牲者への鎮魂という歴史的背景も持つ。なお「日本一」に選んだ人数(407人)は全大会でトップだ。
- 「毎年夏にニュースになるし、ジュピターの音楽にのせた花火が圧巻だから」
- 「規模が大きく、BGMに合わせた演出も素晴らしかったため」
- 「スケールが違う。日本中が注目している花火大会。新潟なのに全国から人が集まる」
- 「テレビやネットを観て規模や打ち上げ数がすごく、花火も綺麗だから」
3位 大曲の花火・全国花火競技大会(秋田県)
357票(23.4%)の全国花火競技大会(大曲の花火)は、毎年8月の第4土曜日に大仙市大曲で開催。全国の花火師が技術と芸術性を競う"花火のオリンピック"で、内閣総理大臣賞が贈られる最高峰の競技大会だ。昼花火・創造花火など他では見られないプログラムも魅力。
- 「技術力・規模からしてこれが一番日本一だと思っているから」
- 「総理大臣賞を授与される最も格式が高いと言われている花火大会だから」
- 「夜空を彩るだけでなく昼花火というものもあって芸術性を感じる」
- 「花火師が技術を競い合うので見ごたえがありそうだと思った」
4位〜10位のランキング
4位のなにわ淀川花火大会(大阪府)は「日本三大花火大会」に含まれないにもかかわらず134票を獲得。関西最大規模の動員数と打ち上げ数で根強い支持を集めている。
- 「実際に見たことがあって、凄い迫力感があった。電車もすぐ近くを通ってて一緒に撮影すると魅力的だから」
- 「交通の便が良く行きやすいのと、関西での来場者数が多いから」
5位の土浦全国花火競技大会(茨城県)は「日本三大花火大会」の一角ながら86票にとどまった。花火業界内での権威は高いが、一般的な知名度は低い。
- 「実家が土浦で幼い頃から見ていたから。全国の花火師が集まって技を競うのは圧巻」
- 「長岡、大曲と比べて物足りないが三大花火大会に数えられているから、仕方なく」
7位のPL花火芸術(大阪府・富田林市)は2020年以降6年連続で開催中止となっており、現時点で復活の見通しは立っていない。それでも53票を集めた背景には、かつて見た人の記憶に深く刻まれた強烈な体験がある。
- 「数少ない花火を見て一番印象に残ったから」
- 「今は無くなってしまったが当時一番の打ち上げ本数だったと思う」
- 「実際に足を運んだことがあり、豪華な花火大会に感激しました」
8位びわ湖大花火大会(滋賀県)は湖面に映る幻想的な花火が魅力。9位江戸川区花火大会(東京都)は2会場同時開催の迫力と比較的ゆったり観られる環境が人気の理由だ。10位長良川花火大会(岐阜県)は東海地方最大級の規模を誇り、ナイアガラの仕掛け花火が名物だ。
- 「規模が一番大きく、湖に映る花火も相まってきれいなため」(びわ湖)
- 「そこまで混みすぎず、どこからでも見ることができ、まったりと過ごせた」(江戸川)
- 「ナイアガラが、まず真っ先に浮かびました。それが決め手でした」(長良川)
今回のランキングは、GMOリサーチ&AI株式会社が運営するアンケートサービス「infoQ」の会員1,527人の声をもとに集計しています。あなたも会員登録すれば、花火大会や旅行・グルメなど、日常のさまざまなテーマのアンケートに答えてポイントを貯められます。回答はスマホだけでOK。登録は無料です。
今回ご紹介したランキングデータは、infoQ会員のリアルな声から生まれています。「自分も次の調査に参加したい」「スキマ時間にポイントを貯めたい」という方は、ぜひ無料登録してみてください。

「行ってみたい花火大会」ランキングTOP5
「行ったことはないが、いつか訪れたい花火大会は?」を聞いたところ(有効回答477件)、長岡が48.4%で圧倒的首位。「死ぬまでに一度は行きたい」という声が続出した。
| 順位 | 花火大会名 | 回答数 | 割合 |
|---|---|---|---|
| 1位 | 長岡まつり大花火大会(新潟県) | 231件 | 48.4% |
| 2位 | 大曲の花火・全国花火競技大会(秋田県) | 97件 | 20.3% |
| 3位 | 隅田川花火大会(東京都) | 88件 | 18.4% |
| 4位 | なにわ淀川花火大会(大阪府) | 14件 | 2.9% |
| 5位 | 土浦全国花火競技大会(茨城県) | 12件 | 2.5% |
| 5位 | 諏訪湖祭花火大会(長野県) | 7件 | 1.5% |
- 「YouTubeで見て感動したから。死ぬまでに一度は行きたい」
- 「ドキュメント映画を観て感動したから、一度は現地で見てみたい」
- 「テレビの画面でみてもすごいから、実際に見てみたい」
- 「スケールの大きさやストーリー性があるので実際に観たい」
総合ランキングでは隅田川が首位に立ったが、「行ってみたい」では長岡が48.4%と断トツ。長岡は「知名度・感動・歴史」の三拍子を備えた、日本人の憧れナンバーワン花火大会であることがデータで示された。

【盲点】「日本三大花火大会」は本当に正しかったのか
今回の調査で最も驚くべき発見は、「日本三大花火大会」の一角である土浦全国花火競技大会が総合5位(5.6%)にとどまったことだ。「三大」に含まれないなにわ淀川花火大会(8.8%)を大きく下回る結果となった。
土浦全国花火競技大会は花火業界での権威は高く、全国の花火師が新作を発表する重要な場だ。しかし一般消費者にとってはテレビ露出が少なく、アクセスの不便さもあって認知度が低い。「三大花火大会」という称号が民間人気と連動していない現実をこのデータは示している。
「長岡、大曲と比べて物足りないが三大花火大会に数えられているから、仕方なく」「日本三大花火の1つだが、三大花火のなかで唯一、思いつかなかったから」——これが率直な民意だ。
一方、なにわ淀川花火大会は2023年に4年ぶりに復活開催されて大きな話題を呼んだ。SNSでの拡散力と関西圏での圧倒的な集客力が支持を押し上げており、「新・三大花火大会」候補として台頭しつつある。「三大」という枠組み自体が時代とともに変化しつつあるのかもしれない。
よくある質問(FAQ)
花火大会に行く前に気になる疑問をまとめました。
Q:日本三大花火大会はどこですか?
A:一般的に「長岡まつり大花火大会(新潟県)」「大曲の花火・全国花火競技大会(秋田県)」「土浦全国花火競技大会(茨城県)」の3つが日本三大花火大会とされています。ただし今回のinfoQ調査(N=1,527)では、土浦の総合支持率は5.6%にとどまり、「三大」に含まれないなにわ淀川花火大会(8.8%)を下回る結果となりました。
Q:隅田川花火大会はいつ開催されますか?
A:隅田川花火大会は例年7月の最終土曜日に開催されます。第一会場(桜橋〜言問橋)と第二会場(駒形橋〜厩橋)の2か所で約2万発が打ち上げられ、観客数は100万人規模。テレビ東京での生中継も恒例です。有料席は公式サイトで販売されますが、人気席は早期完売になることが多いです。
Q:長岡花火大会はいつ開催されますか?
A:長岡まつり大花火大会は例年8月2日・3日に新潟県長岡市の信濃川河川敷で開催されます。2日間合計の観客数は約100万人以上。フィナーレの「フェニックス」は全長2kmにわたる超大型スターマインで、多くの来場者が涙するほどの迫力です。有料観覧席は春ごろから公式サイトで販売が始まり、人気席は数時間で完売することもあります。
Q:大曲の花火と長岡の花火、どちらが凄いですか?
A:それぞれ異なる魅力があります。大曲の花火は全国の花火師が技術と芸術性を競う競技大会で、一発一発の完成度と個性が光ります。長岡の花火は打ち上げ規模と音楽連動演出の迫力が圧倒的で、「実際に見て泣いた」という声が多数寄せられています。今回の調査でも「憧れ」では長岡が48.4%で断トツ首位でした。
Q:PL花火芸術はもう見られないのですか?
A:PL花火芸術(大阪府富田林市)は2020年以降、2025年まで6年連続で開催中止となっています。主催するパーフェクトリバティー教団は「全面廃止」とは発表していませんが、現時点で復活の見通しは立っていません。今回の調査で53票(3.5%)を集めた背景には、かつて見た人が忘れられない強烈な体験として記憶しているからだと考えられます。
Q:花火大会の混雑を避けるにはどうすればいいですか?
A:長岡・隅田川・大曲などの人気花火大会は当日数十万〜百万人規模の観客が集中します。有料観覧席の事前予約、シャトルバスや臨時電車の活用、終了後の分散退場ルートの確認が基本です。また、メイン会場から少し離れた穴場スポットをSNSや口コミで事前に調べておくことも有効です。
Q:花火大会の有料席はいつから販売されますか?
A:主要な花火大会の有料席は例年3〜5月ごろに公式サイトで発売されることが多いです。特に長岡・大曲・隅田川の人気席は発売直後に完売するケースも多く、公式SNSのフォローや公式サイトのブックマークが必須です。早めの情報収集が重要です。
調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2026年2月19日〜2月20日
- 有効回答:
- 1,527サンプル
- 調査対象:
- 全国15〜99歳男女

マーケティング歴10年以上。「気になったことはみんなに聞いてみる」をモットーに、アンケートの設計・実施・分析から記事執筆までをワンストップで行っています。消費者の声に真摯に向き合い、データから読み解いた「小さな発見」を読者にお届けするのが得意です。三度の飯より猫が好き。









