「ちょっとだけ…」のつもりが、気づけば深夜。SNSを開いたまま何時間も過ぎていたり、通知が気になって何度もスマホを見てしまったり。そんな経験、ありませんか?
いま、SNSやスマホの使いすぎによる「SNS疲れ」は、10代〜20代を中心に身近な悩みになっています。
今回の記事では、15〜29歳の男女962人に実施したアンケートをもとに、「やめたいのにやめられない」リアルな本音や、意外な疲れの原因を調査しました。
なお、今回のデータはアンケートサイト「infoQ」の会員回答をもとに作成しています。
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SNS疲れを感じているのはあなただけじゃない
「なんとなく疲れる…」の正体は、実はほとんどの若者が感じていることでした。まず全体像をデータで確認しましょう。
10人中6人以上がSNS疲れを経験

今回の調査で、SNSやスマホの使いすぎによる「疲れ・ストレスを頻繁に感じる」と答えた人は12.8%、「たまに感じる」は44.8%で、合計57.6%。つまり10人中約6人が何らかのSNS疲れを経験していることがわかりました。
一方で「まったく感じない」は15.2%にとどまり、SNS疲れは一部の人だけの問題ではないことが浮き彫りになりました。スマホが生活に欠かせない存在になっているからこそ、その疲れも見えにくくなっているのかもしれません。
最もSNSで時間を溶かすアプリ1位は?

「ここ1ヶ月で、ちょっとだけのつもりが何時間も経っていた経験が最も多いアプリ」を聞いたところ、1位はX(旧Twitter)で20.3%、僅差で2位はYouTube(通常動画)が20.2%という結果に。ショート動画が代名詞のTikTokは11.0%で5位でした。
「短い動画だから沼りやすい」というイメージとは裏腹に、テキストベースのXや長尺動画のYouTubeが上位を占めるのは興味深い結果です。タイムラインが絶えず更新されるXの構造や、関連動画が次々と自動再生されるYouTubeの仕組みが、無意識の長時間滞在を生み出していると考えられます。

なぜ「やめよう」と思っても止まれないのか
頭ではわかっているのに、指が止まらない。その「無限スクロール」の実態を深堀りします。
時間を溶かす「魔の場面」ランキング
| 順位 | 場面 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 一人でいて特にやることがない時 | 36.8% |
| 2位 | 就寝前、ベッドや布団の中で | 30.2% |
| 3位 | 誰かを待っている時などのスキマ時間 | 12.1% |
| 4位 | 勉強・課題前の「ちょっと休憩」 | 11.6% |
| 5位 | 通学中・移動中の電車やバスの中 | 7.5% |
無限スクロールをしてしまう場面で最も多かったのは、「一人でいてやることがない時」の36.8%。次いで「就寝前・ベッドや布団の中で」が30.2%と、この2つで全体の約3分の2を占めました。
「勉強や課題に取り組む前の休憩のつもりで」と答えた人も11.6%おり、やるべきことを前にして逃避的にSNSを開いてしまうパターンも一定数存在します。隙間時間や暇な時間に自動的にスマホへ手が伸びる。それがもはや反射的な行動になっていることがうかがえます。
この「無意識」を意識化することがやめる第一歩になるという声もあります。「なんで今スマホを開いた?→勉強が面倒だから→じゃあ30分したら10分見ていいよ、と自分と交渉するようにしたら効果があった」という実践者もいました。
| 継続時間 | 割合 |
|---|---|
| 5分未満 | 12.6% |
| 5〜15分 | 32.0%(最多) |
| 15〜30分 | 27.0% |
| 30分〜1時間 | 16.0% |
| 1時間以上 | 12.4% |
「やめよう」と思ってから30分以上スクロールし続けてしまう人は28.4%。約3人に1人が、やめようと思った後も長時間スマホを手放せていません。
やめられない理由、本音1位は「頭を使わず楽しめるから」
| 順位 | 理由 | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 頭を使わずぼーっと受動的に楽しめるから | 31.9% |
| 2位 | 次々と好みのコンテンツが流れてくるから | 23.9% |
| 3位 | 現実のストレスや勉強などから逃げたいから | 22.2% |
| 4位 | 指を動かすこと自体がクセ・習慣になっているから | 11.2% |
| 5位 | 面白い情報やトレンドを見逃す気がするから | 10.2% |
無限スクロールをやめられない最大の理由として最も多く選ばれたのは、「頭を使わずぼーっと受動的に楽しめるから」の31.9%でした。2位は「次々と好みのコンテンツが流れてくるから(23.9%)」、3位は「現実のストレスや勉強などから逃げたいから(22.2%)」と続きます。
この結果は、SNSが「能動的に楽しむもの」ではなく、疲れた脳へのガス抜きとして機能していることを示しています。SNSの設計側も、ユーザーが考えなくて済むよう最適化されたアルゴリズムを導入しており、「やめられない」構造は意図的に作られていると言えます。

SNS疲れの原因ランキング(962人回答)
疲れの正体はいったい何なのか。複数回答で聞いた原因ランキングから、意外な傾向が見えてきました。
1位:知りたくない情報まで目に入る(28.3%)
| 順位 | 原因(複数回答) | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 知りたくない情報まで目に入ってしまう | 28.3% |
| 2位 | 特に原因はわからないが、なんとなく疲れる | 23.7% |
| 3位 | 情報量が多すぎて処理しきれない | 22.2% |
| 4位 | 炎上や誹謗中傷を目にする | 18.1% |
| 5位 | AI生成の真偽不明なコンテンツが増えた | 16.8% |
| 6位 | 他人の投稿と自分を比較してしまう | 12.9% |
| 7位 | 返信しなければという義務感・プレッシャー | 9.0% |
| 8位 | 「いいね」や反応の数が気になる | 8.6% |
SNS疲れを感じる原因(複数選択)の1位は「知りたくない情報まで目に入ってしまう」で28.3%でした。2位は「なんとなく疲れる(理由不明)」の23.7%、3位「情報量が多すぎて処理しきれない」が22.2%と続きます。
「他人の投稿と比較してしまう」(12.9%)や「いいね数が気になる」(8.6%)といった承認欲求系の疲れも一定数見られますが、それ以上に情報過多・コントロール不能感が若者の疲れの根本にあることがわかります。
「AI生成コンテンツ増加」も若者を疲弊させていた
注目したいのが5位に入った「AI生成の真偽不明なコンテンツが増えた」(16.8%)です。生成AIの普及により、フィードに流れる画像や文章の真偽を都度判断しなければならない認知負荷が、SNS疲れの新しい原因として台頭しています。
従来のSNS疲れ研究では「比較疲れ」や「承認欲求疲れ」が注目されてきましたが、2026年の若者は「何が本物かわからない」という情報の信頼性への不安も抱えるようになっています。これは現代特有の、新しい形の疲れと言えるでしょう。

デジタルデトックス、実際にやっている人はどれくらい?
疲れを感じながらも、実際に行動に移せている人はどのくらいいるのでしょうか。意識と行動のギャップに迫ります。
約6割が「制限したい」と感じている

SNSの利用を意図的に制限(デトックス)したいかを聞いたところ、「今すぐにでも制限したい」が12.8%、「できれば少し減らしたい」が46.9%と、合計で約6割(59.7%)が何らかのかたちでデトックスを望んでいることがわかりました。
一方で「今のままでよい」は32.0%、「むしろもっと使いたい」は8.3%。使いすぎを自覚しながらも、完全にやめることは考えていない人が大多数であることも見えてきます。SNSは今や「使う・使わない」ではなく、いかに上手く付き合うかが問われるツールになっています。
約半数が「何も対策していない」現実と、実践者のTOP5
| 対策 | 実践率 |
|---|---|
| スマホ通知をオフ・おやすみモード | 14.1% |
| 寝る前・勉強中はスマホを別室に置く | 12.2% |
| アプリ利用時間制限(スクリーンタイム等) | 9.6% |
| SNSアプリを一時削除・ログアウト | 8.7% |
| あえてスマホを持たずに外出 | 8.6% |
| 現在は何も対策していない | 47.9% |
しかし、意識と行動の間には大きなギャップがあります。現在実践している対策を聞いたところ、「現在は何も対策していない」と答えた人が47.9%と約半数にのぼりました。デトックスを望みながらも、実際に動けていない人が多数派という現実が浮かび上がっています。
対策を実践している人の中で最も多かったのは「スマホの通知をオフにする・おやすみモードにする(14.1%)」、次いで「寝る前や勉強中はスマホを別の部屋に置く(12.2%)」、「アプリの利用時間制限を設定する(9.6%)」の順でした。手軽に始められるものから取り組まれている傾向が見えます。
- 「夜はスマホを別の部屋に置いて、必要な連絡だけApple Watchで確認するようにしています。返信は朝にまとめてすると決めておくと気持ちが楽になります」(20代・女性)
- 「使い終わったら毎回ログアウトするようにしたら、次に開くのが面倒になって開く回数が減りました」(20代・女性)
- 「カバンの奥や布団の下に入れて取り出すのを面倒にします。スマホを開く前に、なんで今開いたんだろうと自分に聞くようにしています」(10代・男性)
- 「SNSを開く前にフラフープを5分やらなきゃいけないルールにしています。ダイエットにもなるし目も休まるし、意外と効きます」(20代・女性)
- 「決めた時間を過ぎてもSNSを見てしまったら、過ぎた時間1分ごとにウォーキング100mを自分に課すルールにしています」(20代・男性)
スクリーンタイムなどのアプリ制限は手軽な対策ですが、制限時間を迎えると「あと15分」と延長してしまうケースも多く報告されています。仕組みを知ったうえで、物理的な距離を置く対策(別の部屋にスマホを置く等)を組み合わせるのが効果的です。
なお、「現在は何も対策していない」と答えた割合を年代別に見ると、15-19歳が40.4%、20-24歳が46.9%、25-29歳が50.6%と、年齢が上がるほど無対策率が高くなっています。SNS利用時間は年齢とともに短くなる傾向がある一方、対策への意識は逆に薄れていく実態が見えます。

年代別で見るSNS利用実態の違い
「SNS疲れ」の実態は、年代によって大きく異なります。15-19歳・20-24歳・25-29歳の3グループで比較すると、使っているSNS・時間の溶かし方・沼るアプリにはっきりとした差が見えてきました。
利用しているSNS TOP5(年代別)
| 順位 | 15-19歳(n=136) | 20-24歳(n=326) | 25-29歳(n=500) |
|---|---|---|---|
| 1位 | YouTube(94.1%) | YouTube(90.2%) | YouTube(83.4%) |
| 2位 | LINE(93.4%) | LINE(88.0%) | LINE(78.8%) |
| 3位 | Instagram(68.4%) | X(71.8%) | X(66.6%) |
| 4位 | X(65.4%) | Instagram(70.6%) | Instagram(61.8%) |
| 5位 | TikTok(33.8%) | TikTok(36.2%) | TikTok(24.4%) |
全年代でYouTube・LINEが上位2つを占める一方、15-19歳はTikTokが33.8%と他の年代より高く、20-24歳ではX(旧Twitter)とInstagramがともに70%超と幅広く使われています。25-29歳になるとTikTok利用率が24.4%まで下がり、SNSの使い方がより絞られてくる傾向が見えます。
TOP5には入らないものの、年代によって利用率に大きな差が出たSNSがあります。ゲーマー向けコミュニティアプリのDiscordは15-19歳が19.9%と、20-24歳(8.3%)・25-29歳(6.8%)の2〜3倍の利用率。また写真共有アプリのBeRealも15-19歳が17.6%と突出しており、上の世代ではほとんど使われていません。
| アプリ | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 |
|---|---|---|---|
| Discord | 19.9% | 8.3% | 6.8% |
| BeReal | 17.6% | ほぼなし | ほぼなし |
| TikTok | 33.8% | 36.2% | 24.4% |
Discordはテキスト・音声・コミュニティ機能を持つ双方向型のプラットフォームで、一方的に情報を受け取るだけのSNSとは性質が異なります。10代が「見るだけ」でなく「つながる」SNSを求めている傾向が見えます。
1日のSNS利用時間(年代別)

15-19歳は「5時間以上」が28.5%でトップと、突出して長時間利用の割合が高い結果になりました。20-24歳も「5時間以上」が18.1%おり、3〜5時間を合わせると54.2%と半数以上が長時間利用者です。一方、25-29歳は「1~2時間」が25.4%で最多となり、年齢が上がるにつれてSNSとの付き合い方がコンパクトになる傾向が見えます。
最も時間を溶かすアプリ(年代別)
| 順位 | 15-19歳 | 20-24歳 | 25-29歳 |
|---|---|---|---|
| 1位 | YouTube通常(24.3%) | YouTube通常(20.2%) | X(22.2%) |
| 2位 | X(16.2%) | X(19.0%) | YouTube通常(19.0%) |
| 3位 | YouTubeショート(14.7%) | TikTok(14.7%) | YouTubeショート(13.2%) |
| 4位 | TikTok(13.2%) | YouTubeショート(14.4%) | TikTok(8.0%) |
| 5位 | 特になし(11.8%) | 特になし(12.0%) | 特になし(19.0%) |
15-19歳・20-24歳はYouTube(通常動画)が1位ですが、25-29歳になると1位がX(旧Twitter)(22.2%)に逆転します。TikTokは15-19歳で13.2%・20-24歳で14.7%と中位に入る一方、25-29歳では8.0%まで下がります。年代が上がるほどショート動画より、テキスト・タイムライン型のXで時間を溶かす傾向が強くなることがわかります。

本末転倒!「SNS疲れ解消法」を調べたのにまた沼った人が4割
思わず笑えて、でもちょっと刺さる。今回の調査で最もユニークな発見をご紹介します。

「SNS疲れの解消法」や「デジタルデトックスのやり方」をSNSで検索し、気づいたらそのまま関係ない動画を無限スクロールしてしまった経験について聞いたところ、「よくある」が10.7%、「たまにある」が29.3%と、合計40.0%。実に4人に1人以上がこの"本末転倒体験"を持っていることがわかりました。
デトックスを目指してSNSを開いた結果、SNSにさらに飲み込まれてしまうという逆説的な現象。これはSNSプラットフォームのアルゴリズムが「関心ワード」に反応して関連コンテンツを次々と提示する仕組みと、一度スクロールを始めると止まりにくい無限スクロール設計が組み合わさった必然の結果とも言えます。
- 「試験前、調べ物が終わったのに無意識にアプリを開いていて気づいたら1時間経っていた。試験前の時間を無駄にして後悔した」(20代・女性)
- 「課題の小休憩でXを見ていたら、気になっていたゲームの最新情報が偶然流れてきて、そこからSNSやGoogleで情報を調べ夢中になってしまった」(20代・男性)
- 「テスト前日の22時にちょっと休憩でTikTokを開いたら、気づいたら午前1時。焦って参考書を見たけど全然頭に入らず3時に就寝。朝起きた瞬間から後悔だった」(10代・男性)
SNS疲れの解消法を調べるなら、SNSではなく検索エンジンや信頼性の高いウェブメディアを活用するのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
Q:SNS疲れはどうすれば治りますか?
A:今回の調査で効果的だった対策は「通知オフ」「スクリーンタイム設定」「就寝前にスマホを別室へ置く」の3つです。まずは一番手軽な通知オフから始め、慣れたら物理的な距離を置く対策を組み合わせるのが現実的です。完全にやめようとするのではなく、「無意識に開く機会を減らす」工夫が長続きのコツです。
Q:無限スクロールがやめられないのはなぜですか?
A:今回の調査では、やめられない最大の理由として「頭を使わず受動的に楽しめるから(31.9%)」が1位でした。SNSのアルゴリズムは意図的に「次のコンテンツへ」と誘導するよう設計されており、意思の力だけではなく仕組み的にやめにくい状態が作られています。スクロールを止めるには、意識改革より環境設計(通知オフ・物理的な距離)の方が効果的です。
Q:SNS疲れの原因で最も多いのは何ですか?
A:今回の962人調査では「知りたくない情報まで目に入ってしまう(28.3%)」が1位でした。「比較疲れ」や「いいね疲れ」よりも、情報過多・コントロール不能感が現代の若者のSNS疲れの主因であることがわかりました。ミュートやフォロー整理などで「見える情報を選ぶ」設定を見直すことが有効です。
Q:デジタルデトックスをしたいが、何から始めればいいですか?
A:SNSを完全にやめる必要はありません。今回の調査でデトックスを望む人の大多数(46.9%)は「できれば少し減らしたい」という温度感であり、目指すのは「上手く付き合う」ことです。最初の一歩は「通知を全てオフにする」だけで十分です。通知がなくなるだけで、反射的にスマホを手に取る頻度は大幅に減ります。慣れてきたら、就寝前30分はスマホを別室に置くことを加えてみましょう。「全部やめる」より「無意識に開く機会を1つ減らす」という発想の方が長続きします。
今回の記事で紹介したデータは、infoQのアンケート回答をもとに作成しています。何気ない日常の悩みや習慣も、多くの声が集まることで新しい発見につながります。
infoQでは、生活・消費・SNS・エンタメなど幅広いテーマのアンケートを毎日配信中。回答するとポイントが貯まり、現金やAmazonギフト券などに交換できます。
普段のスキマ時間を使って、次の調査に参加してみませんか?
調査概要
- 調査方法:
- infoQでwebアンケート実施
- 調査期間:
- 2026年4月30日〜5月8日
- 有効回答:
- 962サンプル
- 調査対象:
- 全国15〜29歳男女

マーケティング歴10年以上。「気になったことはみんなに聞いてみる」をモットーに、アンケートの設計・実施・分析から記事執筆までをワンストップで行っています。消費者の声に真摯に向き合い、データから読み解いた「小さな発見」を読者にお届けするのが得意です。三度の飯より猫が好き。









